恋するアフリカ Falling in love with Africa

10年前、初めて訪れて惚れ込んだアフリカに戻ってきました。美しい空と美味しいワイン、何気ない日常で感じる小確幸など大好きな南部アフリカの魅力をお届けします。

Day132: Workshop for developing teaching materials 教材作成ワークショップ

教員養成大学の教官と中学校の先生がルサカに集まり、1週間かけて、教材作成を行いました。

 

カリキュラム・シラバスをじっくり読み、学習のめあてを検討。

何冊かの教科書を見比べて、どうやったら子どもたちの興味関心を引き出せるのか、知識が定着するのか、時間配分など様々なことを考えながら、授業案・ワークシート・板書計画などを作成。

 

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初めて参加した中学校の先生からのコメントに、嬉しくなりました。

(課題としては、全国規模でこのような気づきを感じられる活動をしていかなければいけないのですが・・・)

今まで、生徒たちに公式を教えて練習問題を解かせているだけで、公式を導き出したり、自力で答えを見つけ出したりするような教授法を使ったことがなかった。

公式の丸暗記では、生徒たちはすぐに忘れてしまうので、この方法だとより記憶に残りやすいのではと思った。

 

 

これはどうか?こっちの方がいいのでは?とたくさんのアイディアが生まれて、教材作りを楽しんでいる姿が印象的でした。

あとは、養成校の教官や中学校の先生たちは、難しい問題がいい問題と考えているようで、「子どもたちは4年生で習ったこの公式を覚えているかな?」「答えが小数になると、計算が得意じゃない子どもは混乱しないかな?」と子どもの実態に合わせて、例題をつくるように何度もコメントしました。

 

シンプルなのに、ハッと驚くような仕掛けや面白さがあると、算数が得意な子も苦手な子も楽しめると思うんです。

子どもが変われば、授業のアプローチも変わる。

ううーん、ザンビア教育省として、どのレベルの教員育成を目指すのか。

レベル1:数学的な知識、足し算・割り算のやり方など解き方を子どもに伝えることができる教師。

レベル2:数学的な知識・解き方の意味や理由を伝えることができる教師。

レベル3:子どもに数学的知識・解き方を理解する/考える機会を与え、彼らの学習をサポートできる教師。

 

これから、国立科学センター職員がこれらの教材を最終化して、全国にサンプルとして配布する予定です。